浜松町駅の目の前にある旧芝離宮恩賜庭園を訪ねました。都内に残る江戸初期の大名庭園の一つで、池を中心とした回遊式築山泉水庭です。延宝6年(1678年)に時の老中・大久保忠朝が藩地の小田原から庭師を呼び、8年の歳月を掛けて作庭したと伝えられています。
かつては庭園から品川の海が眺められるようになっており、池の水も海水で潮の干満を利用した変化あるものでした。しかしその後、海岸が埋め立てられてビルの谷間になり、池の水も淡水に切り替えられて現在に至ります。
汐留シオサイト
芝離宮から浜離宮にかけて、東海道線の線路と首都高に挟まれた区画は汐留シオサイトと呼ばれています。かつては鉄道の汐留貨物ターミナルがありましたが、貨物輸送の衰退により廃止され、1995年頃から街の再開発が行われました。新橋方向へ少し歩くとイタリア公園があります。「日本におけるイタリア2001年」を記念してイタリア・ピエトラサンタ市から寄贈されたそうです。
こちらはイタリアをイメージして造られた汐留シオサイト5区にある汐留西公園です。周りの建物もイタリア風になっていてお洒落な雰囲気。公園の中央には大きな円が描かれているのですが、これは機関車の車両の向きを変える「転車台」のデザインとのこと。
鉄道に由緒ある町ということで、最後に新橋駅前にあるSLを見ていくことにしました。鉄道開業100周年を記念して設置されたもので、定番の待ち合わせスポットになっています。数ヶ月前に全面塗装修繕されたばかりなので綺麗です。